bknshn’s blog

プログラミング、言語学習(中国語、英語)などについて書きます。GitHub: https://github.com/bknshn

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中央アジア旅行記 2018/6/20 - 2018/6/28 後編

前編中編の続きです。
今回は最終パートで、タシュケント(ウズベキスタン)→サマルカンド(ウズベキスタン)→成田で終了。

6/26 タシュケント - サマルカンド

国際列車17時間を経てウズベキスタンの首都タシュケントに到着。
カザフスタン - ウズベキスタン間の国境検査は列車を降りる必要もなく、検査官の人が機械を持ってきて部屋に入ってきていくつか質問をされるだけで終わったので楽だった。 f:id:knshn:20180715202412p:plain

また列車の中でドルをウズベキスタンスムに両替してもらう。
1ドル8000スムというものすごいレートで、100ドル分両替すると札束になった。 f:id:knshn:20180715203100p:plain

タシュケントについたら、まずは歩いてホテルウズベキスタンに向かう。 ホテルウズベキスタンに行けば簡単にSIMカードを購入できるという情報をネット上で得ていたからである。
実際にパスポートを見せて料金を払うだけで簡単な手続きでSIMカードを購入できた。値段は1000円弱。

そのあとは、タクシーでサマルカンド行きの国内電車の駅に向かう。
電車はすごくローカルな感じものであまり綺麗とはいえなかったが、その分珍しいのか周りの乗客にたくさん話しかけられた。
英語がなかなか通じない中Google翻訳を使って頑張ってコミュニケーションするのが楽しかった。
ウズベキスタンでは地域によって色々な言語が話されているようで、ロシア語やウズベク語、タジク語での簡単な表現を教えてもらったりした。

深夜にサマルカンドに到着し、歩いてホテルに向かう。
ホテルは夜中に到着したにもかかわらず到着した瞬間に活気ある感じで話しかけられて、すごくホスピタリティを感じた。 夜遅かったのでホテルのレストランが空いておらず、ホテルでケバブを注文してもらい食べて寝た。

6/27 サマルカンド観光 - タシュケント

サマルカンドは「青の都」と呼ばれる有名な観光地。
夕方の電車までほぼ丸一日、観光地を回っていく。

まずは有名なレギスタン広場。
イスラムにおける歴史的な学校がたくさんあり、その色が綺麗だった。 f:id:knshn:20180715203955p:plain

また、お土産屋にいたおっちゃんの言語能力がすごかった。
現地の人としてウズベク語、ロシア語が話せるのは当然として、英語、日本語、韓国語、中国語、ドイツ語などの様々な言語で話しかけてきた。自分たちが日本人だとわかると日本語を中心に英語を混ぜてお土産の説明をしてきて、その日本語が相当うまかった。

このあとレギスタン広場を回っていると、日本語を勉強している現地の学生に出会い、日本語と英語を織り交ぜながらコミュニケーションをとる。
そしてなんと夕方までサマルカンドを案内してもらえることに。なかなか言語が通じない中、これは本当にラッキーだった。
様々なモスクを案内してもらいながら、歴史を説明してもらう。 f:id:knshn:20180715204245p:plain

そして現地の大学まで案内してもらい、時間が来たので学生とはお別れ。 来年に日本に来るようなのでそのときに再開することを約束する。 f:id:knshn:20180715204545p:plain なんと大学のキャンパス内の写真!緑に囲まれていてオシャレだった。

夕方の電車でタシュケントに戻る。
この電車の中でも乗客に話しかけられる。
今回話しかけて来たのは、英語がめちゃくちゃ堪能なウズベク人。さすがに流暢すぎると思ったら、中学生ぐらいからアメリカに留学していたらしい。
この人もなかなかすごく、ニューヨークで自分の会社を持ってビジネスをしているらしい。
ウズベキスタンの文化や政治状況などについていろいろなことを語ってもらった。

夜にタシュケントに戻って来てタクシーでホテルに向かう。

6/28 タシュケント - 成田

昼過ぎまでホテルで時間を潰し、夜の便でタシュケントから成田に帰る。

最後に

まずはじめに、無事にウルムチタシュケントの間を移動して帰りの飛行機に乗ることができてよかったです。
一番の観光地であるサマルカンドをある程度の時間をかけて観光するという目標も達成。
前半のバスの30時間の移動も他の二人は死にそうになってましたが、いい経験になりました。
後半の方は特に現地のいろいろな人と話すことも多く、旅が一層充実してました。
楽しい旅でした。

ロシア語話せるようになりたい。

中央アジア旅行記 2018/6/20 - 2018/6/28 中編

前回の記事の続きです。 今回はカザフスタンが中心。

6/23 バス - アルマトイ

ウルムチ(中国)からアルマトイ(カザフスタン)までの30時間のバスの旅。
バスは2段ベッドがたくさんある感じで、旅をしていることを実感できてテンションが上がった。 f:id:knshn:20180715191759p:plain

前日にバスに乗ったのが夕方だったので、ペットボトルの水とビニール袋を使って歯を磨いて就寝。

早朝に運転手に起こされ、バスの外に出て中国の公安のような場所で乗客全員の本人確認が行われる。 中国国内移動中は数回、バスが公安を通過するたびにこのようなことがあった。

予想していたよりやや早いペースで進んで行き、途中で朝ごはんの休憩で止まったりしつつ、昼過ぎぐらいに中国 - カザフスタンの国境に到着。

ここからの中国の出国審査が大変だった。
もろもろの手続きが終わった後、中国以外のパスポートを持っている人はパスポートを回収され、一人一人順番に個室に連れていかれる。
一人20分ほど検査をされているらしく、何を検査されるのかもわからない状態でひたすら自分の番が回ってくるのを待つ。
途中で他の客がMacBook Airの充電器がなくて困っていて、自分のものを貸したが、検査で充電器が必要になるのはどういうことだろうと思っていた。

2-3時間ほど待ってやっと自分の番が来たので、個室に移動する。 持ち物検査をされ、どうやら電子機器の中身を全てチェックされるらしい。
PCとスマホのロックを解除するように言われ、中の写真やファイルを手当たり次第に見られ、検査官の目についた電子ファイルの説明を求められる。
日本人だから珍しく思われたのかかなり入念にチェックされ、30-40分ほどの検査を受けた。
検査が終わるとやっと国境を通過でき、バスに戻る。

そのあとのカザフスタンの入国審査はそれほど厳しくなく、終わってバスに戻ってひたすら時間を潰す。
この頃になると2人の同行者が死にそうになっていたが、自分はそうでもなかった。
暇すぎてひたすらグラフカーネルに関する論文を読んでいた。

カザフスタンに入ってから一回夕食を食べる場所にとまる。
自分たちはその時カザフスタンテンゲ(通貨)を全く持っていなかったため、バスに一緒に乗っていた乗客に両替してもらいなんとか夕食にありつく。
言語も店の人と全く通じなかったので、他の乗客に中国語をロシア語(カザフ語?)に翻訳してもらい注文。
料理は結構美味しかった。 f:id:knshn:20180715193600p:plain

30時間のバスの旅を経て、夜中にようやくアルマトイに到着。(中国とカザフスタンの時差のため)
まずはホテルを目指す。

ここからの出来事が理由で、アルマトイに対する印象が大きく下がる。
バスを降りてまず周りの人に言語が全く通じなくて驚く。英語ももしくは中国語(バスに乗っていたカザフスタン人は中国語が話せる人が多かった)は少しは通じると思っていたが、全く通じない。
ホテルは駅から10kmほどの距離で、流石に歩くのは厳しいのでなんとかしてタクシーを探そうとする。
そんな中男女のペアに話しかけられて、どうやらタクシーで連れて行ってくれる様子。 スマホなどを使いながらなんとか意思疎通をして、近くの両替所に連れて行ってもらい5000 tenge(2000円ほど)を支払う。
近くのタクシー運転手に連れていかれ、その二人はじゃあまたーという感じでどこかに行ってしまう。 どうやらタクシーの案内料だけで2000円ほど持っていかれたらしい。

そしてタクシーの運転手もやはり言語が全く通じず、スマホの地図を見せるがあまり理解していない様子。 またさっきの人たちに紹介されたタクシーなので、ちゃんとした人なのかも不安に思っていた。
交差点のたびに指差しで方向を指定しすると従ってくれ、なんとかホテルにたどり着く。
とりあえず無事にホテルにたどり着けてよかった以外の感情がなかった。

ホテルについた後は英語も通じて安心感がすごかった。
今まで言語が全く通じない環境で生活をしたことがなく、また初日でぼったくられたトラウマもあり、それに比べてホテル内の環境がよすぎて、外に出て観光する気持ちが全くなくなった。

6/24 アルマトイ ホテル

ホテルの環境が快適すぎて、みんな今までのバスの旅で疲れもたまっているようだったので、もう一泊このホテルに滞在してからタシュケントに出発することに決定。
今日一日は皆旅行の影響で遅れている大学の課題などの進捗を生むことにする。

昼に一回昼ごはんを食べるために外に出る。
この瞬間、アルマトイが、前日の怖い街という印象から180度反転する。
まず、都市部なのに緑が多く整備されていて全体的に綺麗ですごく爽やか。
そして若者(特に子供)が多くおしゃれな店も多い。
街の中心部は英語が話せる人もそれなりにいた。
そして何より金髪の美人が多い!
欠点といえば、道の脇にある植物用のスプリンクラーが、一定確率で歩行者を攻撃してくることぐらいだった。 f:id:knshn:20180715194812p:plain f:id:knshn:20180715194820p:plain アルマトイの街並み

昼食を食べて、スーパーでお酒などを買う。
大きいスーパーなのにアルコールががウォッカとビールぐらいしか売っていなくてすごかった。

夜はホテル内のレストランで食べて、部屋に戻って飲酒タイム。
この頃はアルマトイという都市を完全に信用するようになって、深夜の2時ごろからカラオケに遊びに行く。 周辺に深夜も営業しているカラオケがたくさんあってすごいと思った。
日本語の歌はもちろん全くなく、知っている英語の曲を1時間ぐらい歌ってホテルに戻って寝る。

6/25 アルマトイ - 国際電車

朝遅く起きてホテルで朝食を食べる。
昼過ぎまで時間があったので、ホテルでテニスや筋トレをして優雅な生活を送る。
最後に外に出て昼ごはんを食べて、ホテルに戻ってきて荷物を回収して、駅に向かう。 f:id:knshn:20180715195045p:plain 国際列車の駅

ネットで予約していたタシュケント行きの国際列車に乗る。
国際電車はウルムチ - アルマトイ間の国際バスに比べて、清潔で環境がよかった。 f:id:knshn:20180715195116p:plain

おしゃれでめちゃくちゃ気に入った都市、アルマトイに別れを告げた。
電車内で就寝。

続く
次回ウズベキスタンで最後です。

中央アジア旅行記 2018/6/20 - 2018/6/28 前編

はじめに

中央アジア旅行記です。
友達の一人が田舎に行きたいと言い出したので、学科の友達と三人で中国→カザフスタンウズベキスタンというルートで旅行することに。
ウルムチ(中国)行きの便とタシュケント(ウズベキスタン)から帰ってくる便だけ予約して、途中のホテルやら移動手段やらは現地でなんとかするという方針にしました。

2018/6/20 北京

夕方に北京首都国際空港に到着。
トランジットの都合で半日ほど観光の時間があった。今回の旅の中で唯一の大都市。3人とも中国語がそこそこ話せるので、そこまで苦労はなし。
次の日の便が早朝のため、空港内での宿泊場所を予約。Loungeと言っていたため大したものではないと思っていたが、普通に個別の部屋にベッドが付いていた。ただシャワーやトイレは共有であまり綺麗でなかった。

空港を出て天安門付近を観光。
目の前まで行って毛沢東の写真を拝んだ。北京市内は道路が広すぎてほとんど渡れず、そのために地下通路が整備されているのが面白かった。 f:id:knshn:20180715010235p:plain お決まりの天安門の写真

その後周辺で北京ダックを食べられる店を探し回った。夜9時ごろになったため空いている店が少なく、トゥクトゥクみたいな乗り物に乗せてもらいなんとか入った店では、北京ダックが"没有"と言われ仕方なく別のものを食べた。

ちなみに、中国国内で使えるSIMカードAmazonで買っていったので中国では通信に困ることはなかった。 (1000円程度で安いし香港製なのでGoogleなども使えた) 現地ならもっと安く買えるとは思うが、身分証明書など面倒臭い手続きが必要になるかも。

2018/6/21 ウルムチ - バス - トルファン

早朝の便でウルムチに到着。
ウルムチは中国ウイグル自治区内の都市。 どれほど田舎なのだろうかと心配していたが、中心部は建物なども普通に整備されている感じ。 中国語も訛りこそあるもののバスなどの公的な機関では基本的に通じ、コミュニケーションにはそれほど苦労しなかった。

「南郊バスターミナル」というバス停に着いて、トルファン行きのバスを購入。
16:00出発のため時間を潰すことになる。購入後におっちゃんに話しかけられ、車で送ってくれるという話をしてくれたので、それで行こうかという話になる。しかし結局2人しか乗れないことが判明し断念。結局バスで行くことに。

バスの出発が1時間ぐらい遅れるが、学校の課題などをやりつつ時間を潰してバスに乗る。バスでは指定席で二階のの先頭の席に座り、20:00頃にトルファン到着。

到着後はホテル探し。
1人3000円程度ですごく雰囲気の良さそうなホテルがあったが、夜中の3時までパーティしている客がうるさいらしく断念。ここに泊まれなかったのは残念だった。その後外国人が泊まれないホテルなどもあり、何軒か回ってやっと泊まれる場所を見つける。

夕飯は、泊まれなかったホテルのレストランに戻って食べに行く。
入るとなぜかめちゃくちゃ広いVIPルームに案内されたのが場違いで面白かった。結局あれはなんだったんだろうか。高いサービス料とか取られるのではないかと不安だったが全くそんなことなかった。
特産である羊の肉やフルーツを食べた。 値段に対して一品一品の量が多く、味も美味しかった。 f:id:knshn:20180715005942p:plain

6/22 トルファン観光 - ウルムチ - バス

朝にタクシーの運転手を見つけ、一日中トルファン内を案内してくれることに。これがなかなかファインプレーだった。
トルファンウイグル語しか話せない人も多く、通訳をしてくれたのは助かった。
またタクシーの中に荷物を置きっぱなしにして外に観光に行ったりしたため、途中でこのまま運転手がいなくなったらやばいと不安になったりしたが、ちゃんと待っててくれた。いい人でよかった。

もともとはバスでウルムチに戻る予定だったが、タクシーの運転手によると電車の方が早いし本数多いし安いらしく高速鉄道で行くことに決定。チケットも乗る直前に行けば簡単に取れるらしい。

ご飯を食べたいと行ったら、めちゃくちゃローカルな店に連れて行ってくれた。
店の人は中国語が話せず(おそらくウイグル語?)、運転手の人に通訳してもらいながら包子を食べる。まあまあ美味しかった。
もう少し食べたいというと、ナン?という食べ物を出される。 干したパンみたいな感じで、現地の人が食べる保存料理的なもの。 とにかく味がなくて硬かったのが特徴的だった。

二つの観光地を二つ訪問。

  • 交河故城
    ひたすら遺跡が広がっていた。 年に数回しか降らないという雨が降ったが、全てが一瞬で土に吸収されて水はけの良さを感じた。 f:id:knshn:20180715005321p:plain

  • 火焔山
    景色が綺麗すぎた。
    f:id:knshn:20180715005348p:plain 写真だとこの魅力の半分も伝えられないのですが、とにかく赤くてでかくて壮観でした。

観光を回りすぎて時間が押しになって急いで高速鉄道の駅に向かう。
便を逃してしまうとその次のアルマトイ行きのバスを逃してしまうのでこの時は結構焦った。 ギリギリでなんとか无座(席なし)のチケットを3枚買う。

北京から出ている高速鉄道で、大きな荷物を抱えて疲れた様子の人がたくさんいた。
北京から乗っている人はもうすでに30時間以上乗っているらしい。にわかに信じがたかった。 初めは車両と車両の間の微妙なスペースに立っていたが、中国の旅人風のおっちゃんが大量に喫煙し始めたので車両の中の方に避難した。
旅の荷物を抱えて狭い電車の中でずっと立っていないと行けないのがちょっとつらかったが、2時間ぐらいしたらウルムチに到着。

ウルムチからアルマトイへの国際バスに乗る。
ここからが悪夢の始まりだった(…?)

つづく
中央アジア旅行記 2018/6/20 - 2018/6/28 中編